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カブに乗るちょっとしたコツ
ツーリング
秘境探訪・徳山ダム〜冠山  2007年10月13.14日
 renさんと平湯キャンプの時「徳山村はどうなったやろ?行きましょ!」と話していた。
 嫌になるぐらいの極狭の山道であった国道303と417号線。 若かりしころに通ったきりどうなっているのか気になる。ダムに沈んだ徳山村は?日本一の貯水量を誇るという笑えない事実を確認するんだ。

13日(土)
 滋賀県北部の国道303号線の入り口である木之本に10時に集合。今回のメンバーはrenさん(CT110)、ぜいろくさん(CT110)、JUNさん(バンバン200)の、いつものキャンプツーメンバー。
 303といったらクネクネの八草峠。オフロードバイクで林道をつないでツーリングしているとき、岐阜方面から帰ってくると最後にどっと疲れる道であった。
 ???快適な2車線の道が続く。アベレージスピードも高い。一部当時の面影を残す区間があったが、難所の峠はトンネルでパス。アッという間に道の駅「夜叉ヶ池の里さかうち」へ。拍子抜け・・・renさんと「なんじゃこりゃ」。フル装備のハーレーが横に止まったときは笑ってしもた。通るのを避けていたのに。うらしま太郎状態(笑)。
 「こんな快適な道ならいっしょに走らなくてもええやろ」ということで、ばらばらで徳山ダムを目指す。
 写真を撮りながらブラブラ行く。メンバーとも抜きつ抜かれつ写真を撮り合う。これがなかなか難しく上手く撮れまへん。動きのあるものは難しいなぁ。
 今回はツーリングに初めて持ち出すデジ1のオリンパスE-300。普段付けている18-125ミリを外して、軽い14-45ミリ広角ズームにした。お気軽に使えるようにハンドルにカメラバックを引っかけて走行。でも、カメラバックから出すのも面倒くさくなり、ずーっと首からかけて走行。
 徳山ダムに到着。これが日本一の貯水量を誇るダム??う〜ん狭い谷間の間を堰き止めた(それがダムであるが・・・)石積みという感じ。今回2回目の拍子抜け。日本一は貯水量でダム本体の大きさとは関係ないのねー。ここから奥と深さで貯水量が決まる。そらそうやと納得。昼も過ぎて腹減ってきたぞー。次行ってみよう。次は冠山峠集合ってことで進む。
 徳山会館というダムを紹介した施設を見学。ダムの建設とどんどん水嵩が増えて沈んでいく村の様子の写真の展示があった。ダム建設と追い出される住民のドキュメンタリーの本が同居している。「あなたのお気持ちはわかりますが、ダムは必要なんです」と苦し紛れの言い訳のように見えた。ダムの是非を問うのはあまりにも表面しか見ていないのでわからないが、永い時の流れでその結果が出るのだろう・・・なんて社会派を気取っていたが、駐車してあったCB750の美しさで、そんなことはすぐどこかへ飛んでいってしまった(笑)
 やはりダムからの奥行きがある。人工の湖だけどなかなかの景色を見せてくれる。道はトンネル・橋・トンネル・橋になっており山を貫いて谷は橋を掛けてある。道はハイスピードな快適な道。
 とても長いトンネルを抜けると、その2車線のいい道も終了。国道417号線も山の中へ消えて行き舗装林道へと変わる。
 やっとこさ、秘境の雰囲気が出てきた。右手に冠山を見ながらぐんぐん標高を上げる。ちょうどそのころ青空が広がりはじめ、秋のコントラストの高い光線に空は青くススキが輝く。短くて狭いけど乗鞍スカイラインを思い出すような山岳道路の雰囲気。今までの拍子抜けから一転。期待以上の圧倒的な自然の大きな景色に気分も盛り上がる。
 冠山峠。みなさん「最高やなぁー」とこの雄大さに惚れ惚れされている。なんせ空の色がいい。E-300のオリンパスブルーが活かせるのではと、ここぞとばかりに写真を撮りまくり。(あとで自転車夜中徘徊でISOを800に設定したままだったと気づき、すごく悔しかった)。景色の良さに腹減ってるの忘れてたけど思い出した。池田に出て買い出ししてキャンプ場へと。
 木立の中のテントサイトは秋の様相もあり、客は我々だけなので静かで快適。少し肌寒いぐらいのジャケット着ててちょうど良いぐらい。本格的なキャンプシーズンイン?
 テントを設営して、早速食事の準備へと入る。そこでJUNさんの手際の良さがキラリと光る。
 あれよあれよという間に料理ができていく。それがまた美味い。てんぷら最高!至れり尽くせり上げ膳据え膳。すんまへんなぁー。腹一杯食わせてもらった。JUNさん家にほしいぐらい(笑)。
 腹も膨れて落ち着いたので歩いて温泉へと。冠荘は鉱泉でぬめっとしたお湯。ひっそりとしたええ温泉。
 温泉から帰ってくると、お待ちかねのカーバイトランプの共演。カメ中(カメラ中毒)おっさんは写真を撮りまくる。ふと冷静のその姿を見ると、なるほど「頭おかしい」感じがして面白い。モニター見ては、お〜っ、ん〜とか、満足が得られるまで撮りまくる。いいのが撮れたら、スッとするのである。なんちゅー自慰行為!(笑)
 カーバイトランプ4台とたき火で十分灯りが足りた。ランタンいらず。特にぜいろくさんのスペシャル火口2カ所バージョンは明るくて木に吊したら太陽の塔?にも見えるすばらしさであった。
14日(日)
 朝から豪華メニューを食べて撤収。(キャンプ行くと肥る:笑)
 今日は、また冠山峠を抜けて高倉峠を抜けることにした。ガソリンがあと1LぐらいしかないのでJUNさんにもらう。今回のカブ軍団はガソリンに泣いたな。山深いのでGSが少なく日曜日は休み。いくら燃費の良いカブでもGS無かったらお手上げ。
 冠山峠集合ってことで、またばらばらに走り出す。
 道の上を走っていると気づかないが、山に沿って標高を上げていくと、今通って来た道が眼下に見える。浮き砂や濡れた路面も多く、なかなかの緊張感で走らないといけない。崖から落ちたら終わり。
 みなさんベテランライダーで社会人でありご主人でありお父さん。そのあたりはしっかりとあるので安心。
 昔、林道を走ってるとき、目の前から消えたヤツがおったなぁ。あのときは焦った。落ちたところが運良く下にもう一段あったから良かった。そんなことを思い出した。
 冠山峠で一服し、そこから下って分岐を右へと。いったん谷底に落ちてからまた標高を上げて行く。谷間をグングン上り両サイドの山が開けてくると峠に出る。デーンと広がる視界。ススキの向こうに連なる山々。我々しかいないのが、またええところ。普段の生活のいろいろなしがらみが吹っ飛んで行くよう。広大な景色見ると気持ちまで大きくなれる。
 地図によると下りはダート。久しぶりやなぁ。楽しみに下りていくと、いつまで経っても出てこない。こら完全舗装かと思ったら出てきた!フラットダート。ヒャッホーちょっと荷物満載カブのコントロールを楽しもう。
 しばらく行くとみなさん休憩しておられたので、写真撮って〜と戻ってまた走ってくる。カブはええなーどこでも何してても似合う。
 テンション上がってきたのに、ここからカーブひとつ越えたらダート道も終わり。残念。
 
 国道365号線へと出て淡々と走り木之本で昼食を取って解散。お疲れさまでした。
 その後は琵琶湖東岸のさざなみ街道を大橋まで行き、国道1号線の大津・山科を走りたくなかったので、大原の山経由で京都市内へと。行きつけのバイクショップでちょっとしゃべり家路へと。
 
 距離がほどほどなのがいいな。雄大な景色とカブでトコトコと写真を楽しむ。まさにカブトレッキングツーリングだった。このエリア、1年に1度ぐらいは行こうかな。
 次は国道157号線。谷川渡りのある酷道、温見峠がどうなってるのか知りたい。