2011.11.増刊号

雨ニモマケズ 冠山

 毎秋恒例の冠山キャンプツーリング。
 昨年は黄砂で空が黄色く、光ある紅葉写真が撮れなかった。今年こそっ!青空に紅葉と思っていたのに、予定の5・6日は雨予報。
 1週間伸ばしてもと思ったけれど、土曜日の午前中は大丈夫そうなので、冠山さえ通り過ぎれば、あとは、雨でもええか。出てしまえばこっちのもの?!
 遊びにかけては中学生にも負けないおっさんたち。雨で中止と言い出す、どっかに良識のある大人はおらんのか(笑)

【1日目】

 琵琶湖大橋のマクドナルドにAM7時集合。
 集合メンバーは、renさん(CT110)、マッチンさん(125のスクーター)、JUNさん(MD100)、銭湯員さん(C90)、たかひろの5名。
 今回は、C90(HA02型)。ここ最近、仕事で大荷物を運ぶことがあるのでMRDボックスをつけている。雨ならやっぱハードケースでしょ。

 湖西を北上。空と湖面の境目がわからないような風景。磨りガラスから覗いたような太陽の光がスポットライトで湖面を照らしていた。
 いいっすね〜気候と時間のタイミングでおきた偶然の風景。幻想的。

 朝の国道161を低レベルで激走。マシンの差があっても負けたくないのは男の子!免許取り立ての高校生のような競争を中年親父が大まじめに取り組む。なんやええっすね〜。微笑ましい。


 第2集合場所の木之本のアルプラ。ramさん(シェルパ)、だいさん(PS250)、がしらさん(C90)が合流。今回は女っ気がありませんな〜。ねっ、ramさん(笑)

 国道303・417で徳山ダムから冠山へと

 
  
 雨が降る前にキャンプ場に着きたい。ゆっくりダラダラといちいち写真を撮るわけにはいかない。

 それでもやっぱり撮ってしまう悲しい性。いつもよりは控えめに写真を撮る。感覚としたら、徳山ダム湖の道はスールーだった。


 林道に入ると紅葉見頃。赤が少ないけど、黄色系のグラデーションで彩られている。
 先月、平湯キャンプ帰りに通ったときは、まだまだ緑色だった。彩りの秋ですね〜。
 今回のカメラは、CASIOの高倍率ズームとSONYの防水で、コンデジコンビ。雨対策の最小限の組み合わせ。
 ↑の写真は"鮮やか風景"モード。コンデジのエフェクトでよりいっそうの紅葉写真!


 もう少しで峠というところで、JUNさんのMDがストップ。吹けない症状から始動もできなくなってしまった。ガソリンはきている。濃いのか?パワフィル外したらかかった。んっ?薄いのか?よくわからない。
 とりあえず、峠までは行かないと。上り坂で歩ける距離ではないので牽引を。renさんが牽引。峠まで先に行って状況報告。
 また戻ってみると、renさんのクラッチが滑って焼けかけ、だいさんのPS250はベルトが滑って煙で牽引を断念したって。
 そうこうしているうちに、エンジンがかかった!無事峠へたどり着いた。ん〜っ、原因はなんだったのか?


 峠で前日入りの、ぜいろくさん(CT110)、としさん(CT110)と合流。 雨がパラパラと降り始める。このとき正午ぐらい。ちょっと早いんじゃない。先を急ごう!

  
 大野市までは、お湿り程度にしとしとと雨に打たれる。カッパ着なくても大丈夫だった。
 大野市のスーパーで食材の買い出ししてたら、本降りになってきた。カッパを着てキャンプ場へと。車でばたやんさんも登場!
 この雨の中でキャンプしようなんてアホはいまへん。キャンプ場は貸し切りだった。大きな木の下で雨をしのげるようにテントを張って、宴会場は東屋


 4時過ぎから宴会突入であーお腹いっぱいでまだ6時。エエ具合に酔っ払いができあがるのが7時。もう寝てもいいような感じ。。。いやいや、今寝たら起きたら深夜ですわ。
 マッチンさんが、B6くんのプレートを作ってきて下さった。すぐ錆びる純正と違ってステンレスで!すごーい!!さすがプロの仕事ですわ。

 
 
 ずいぶんと時間が経ったような気がしたけど、まだ8時ぐらい。ええな〜。1日があっという間に過ぎていくような日々だけど、この時間が過ぎない感じのうれしさ。
 なんやええガスランタンを営業されてしまった。マントルがいらなくて燃費のいいランタン。う〜ほしい(笑)
 BGMは昭和の歌謡曲!坂本冬美の天城越えにしびれた〜♪
 深夜だと思ったらまだ22時。早く寝ますか〜。テントたたく雨音は子守歌。

 
 

【2日目】
 おはようございます!雨ですな〜(笑)
 ちゃっちゃと朝メシ食って撤収。ぼとぼとのテントはめちゃ重い。リアボックスで来て良かった!パッキングせんでも、ガサガサ詰め込んで終了。

 帰りは酷道157の温見峠からにしよう。
 JUNさん、ramさんと3人で出発!

 
  
 ほどなくJUNさんのMDがストップ。
 なんじゃろ?昨日から調子が出てまへん。ガソリンが落ちてないのか、パワフィルが水で詰まったのか?よーわからないけど、温見峠で止まったら帰れる気がしない。幹線国道で帰りましょ。
 renさん、だいさんも合流して、5台で走り出す。



 
 雨雲を見ると南の方は雨がマシなようなので、福井〜今庄〜木之本コースで帰ることに。
 雨の中のツーリングライダーってのは、カッコええっすね〜。わざわざこんな日にバイク乗らなくてもいいものを・・・カブだし悲壮感なんてものは皆無で、がんばって走れ〜と応援したくなるような姿。絵になるな〜。
 自分も参加している一人なんだけれども、傍観者のような視線で”ものずき”で元気なおっさんを見ていた。

 しかし、まぁよー降るわ。バイク乗ってて歴代2位の雨走行。(ちなみに1位は2008年平湯帰り


 あーあ、カッパにゴアッテクスの上着、ゴアテックスの靴でも、浸みてきた。どれも経年変化で防水製が落ちているな。
 楓でしょうか。JUNさんが給油中のガソリンスタンドの街路樹で発見!今回の紅葉No1をこんなところでとは(笑)
 
 濡れてくると冷えてくる。気温が高いのが助かるな。雨も当たり前に降っていると気にならなくなってくるもんだ。
 
 
 今庄のスキー場併設の温泉で休憩。温泉に沈むと、けっこう冷えていたのがわかる。休憩している間に雨は止む予定だったけど甘かった。
 濡れた上着とカッパを着て、濡れた靴を履く。ぐっちょっとなる靴は気持ち悪いな。

 
 
 滋賀県に入り、renさん・だいさんは朽木方面へ。その後、雨は止んだ。
 JUNさんと道の駅で休憩してカッパを脱ぐ。JUNさんのMDはやっぱりちょっと調子が悪そう。でもまあ、なんとか帰着できそうで良かった。

 道の駅でコーヒー飲みながら脱力感。雨のライディングってけっこう緊張感の中走っている。どれぐらい休憩したのかわからないけど、はっと我に返って家路へと。
 
 久しぶりのC90でのキャンプツーリング。改めて楽しさを感じた。低重心で剛性の高いMDもよいけれど、軽快で俊足のC90にカブツーリングの原点があった。一生乗り続けたい相棒。


写真:JUNさん撮影



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