2011.02 号
特集 あんどんカブは冬が似合う。



 「あんどんカブは冬が似合う」というのは、自分の中のあんどんカブC70のイメージです。
 もちろん四季を通じて乗っているのですが、レトロ風防を付けた姿がみょーにカッコイイと思いませんか。夏は荒々しく暑苦しいエンジンも、冬は乾いた冷たい空気の中、モナカマフラーの奏でる旋律を楽しめます。
 あんどんカブは夏でも冬でも何も変わらないのだけど・・・


 さてさて、寒さで動きたくないような、カブに乗りたいような。毎日通勤+仕事で乗っているのに、休日までカブに乗りたくなるのは病気でしょうか。
 ぶらっと出かけるには、何か目的が無いと重い腰が動きまへん。冬の特別拝観+ランチでも行きましょう。
 
 あんどんカブ70で走り出します。通勤時はこれでもか〜という重装備ですが、今日は日中ですし身軽で行きましょう。
 アイドリングでブルブル震えるミラーとレッグと風防。そんなブルブルしているバイクは今時珍しい。 
 大徳寺へと向かう途中で、はっと冬に行きたいところを思いつきました。「源光庵」です。長いこと行ってません。お気に入りの小さな禅寺です。横道入ってウロウロしてたら、石畳の道です。何ここ?普通に車が走って行きました。
 
 
  鷹峯を上がって行くと「源光庵」に到着します。受付で「以前来たときは工事してました」と話をしていると、もう4年前と聞いて「早いね〜」とおばちゃんとハモりました(笑)。
 源光庵はとても静かなところです。有名なのは血天井。桃山城の遺構で徳川勢と石田勢の戦いの恨跡。まさに血塗られた跡です。
 空気は重くはなく、この源光庵に祀られて供養されているのでしょう。
 
 
血天井(足跡わかりますか?)
 
悟りの窓
 「悟りの窓」です。この横には四角い窓があり「迷いの窓」です。
 悟りとはなんでしょ。悟れたらつまらんような気もします。「悟りとは何でしょ」と考えているうちが面白いような気がしますね。


 お腹が減ったのでランチとしましょう。寒いですしね〜。庵つながりで、“あんかけうどん”がいいですね(笑)・・・となると定食屋さんです。
  
 
 日当たりがあるといいですが、陰ると寒いです。鼻水が出てきます・・・すすりますが落ちて行きます。思わず、顎を突き出し下唇で受けてしまいました(笑)
 なんてこった・・・大人です・・・中間管理職です・・・久しぶりの鼻水の味でした(哀)。

 あんどんカブC70は、道の端っこ走ります。この感じが好きですわ。交通の流れとは別の世界「道の端っこワールド」があります。
 日常疲れることばかりです。腕をぐわんぐわん回して暴れたくなるような衝動も起きます。ガマンばかりしています。150%の笑顔と対応で給料もらうために仕事をしないといけません。最近、胃痛で悩んでます。たまらなくキリキリと痛みます。

 そんなときに、この「道の端っこワールド」はとても和みます。ほんの少しですけど世間というやつと協調しなくていい気分を味わえます。世知辛い世の中への小さな小さな反逆です。走れる能力あるのにワザと遅く走ります。みなさんお先にどうぞっ!速いとか遅いとか関係ないですから。けっこう飛ばしていった車に信号待ちで追いつくのが快感です。

 冬はスピード上げると寒いから、ゆっくり走るのも苦になりません。あまり飛ばすと寒くて鼻水出ます(笑)


 下鴨の定食屋さんに到着です。
 
  うどん定食のうどんをあんかけにしてもらいました。美味い!冷えた身体にあんかけうどんです。生姜が染みこんでいくように身体に吸収されます。
コロッケがまた絶品。ごはんもばっちり。
 身体がどんどん温まって行くのがわかります。これで570円ですよ!ごちそうさまです。合掌。
 
 さーて次はどこに行こうか?あまり遠くへ行く時間はありません。あと1時間ぐらい。
 
 本屋さんに行きましょう。下鴨から一乗寺へと。「恵文社」です。
 そこいらの本屋にはおいていない、興味をそそる本がいっぱいあります。これで座ってコーヒー飲みながら読めたら最高なんですがね。あっ、本屋でした(笑)。そんな図書館のような時間を過ごせる本屋さんです。
 
   岡本太郎さんの新刊の本がありました。中身は使い回しのような気がしますが、恵文社でゆっくりさせてもらったので1冊ぐらい買わないと。
 岡本太郎さんといば大阪万博。1970年です。あんどんカブが丁度その時代の乗り物です。元気がありました。未来がありました。芸術は爆発です!
 太陽の塔とあんどんカブは同じ時代に生まれ育った兄弟のようなもんです・・・自分も同じ時代を育ってきています。イケイケ世代なんですがね〜どうも守りに入ってしまってますね。
 
  さあ、帰りましょか〜。車で出かける用事があります。思いっきり日常生活へと戻って行きます。
 あんどんカブは非日常へトリップしてくれます。1970年の元気な時代へタイムスリップです。一個人の自由な自分がそこに居ます。いろんな肩書きや役割の無い自分です。どこどこのワタクシではなくて、カブ好きの鼻水垂れた親父です(笑)
 あんどんカブC70は、しがないサラリーマン親父の休日を元気に過ごさせてくれる乗り物です。寒い冬にバイク散歩をする気にさせてくれる暖かい乗り物が、あんどんカブ。

 



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