2012.10.07

カブにはじまり、カブで終わるかも(笑)



 ランチがてら、ぶらりと散歩へと行こう。今日のカブは、あんどんカブ70。地味なカブだけど、スーパーカブの神髄を色濃く感じられる昭和の逸品。今日みたいな穏やかな日和にぴったりな乗り味。


 岡本太郎の書、野沢温泉の「湯」のステッカー。このステッカーを貼ったから乗りたかったのもある。このステッカー、先日の平湯キャンプのときにほしい?と聞かれて飛びついた。貧乏性なので貼らないで置いておこうかと思ったけど、この1972年式のあんどんカブ70にならよく似合うだろと貼ってみた。。キーホルダーにしているのは1970年大阪万博の太陽の塔。なかなか良い一角の主張となった。



 ランチは下鴨の食堂で!何食べよかな?と走っていると大粒の雨がぽたぽたと。散歩で雨はテンションが下がるな。ほんで、食堂に着いたら休みやし。どこでも良いから雨宿りがてら食べらるところを探すと、200b走ったら食堂の看板。現役営業中のところ??中をのぞくとお客さんおるわ。こらええは!あんどんカブ70にぴったりの昭和っぷり。いつもの食堂より濃い雰囲気(笑)


 

 ミンチカツとコロッケのランチ定食を注文。ご飯の量がシャレになりまへん。卵がゆでかと思ったら生だった。これで、卵かけご飯にしたら食える。がんばって食べた(笑)。完食っ!久しぶりにこんなにご飯の量を食べた。これで、470円!なんや3枚集めたら50円引きの券もらった。
 おばちゃん!また来るわ!!



 今日の目的地は、八瀬の「瑠璃光院」。
 途中、旧いギャラン?を発見。キレイにされている。きっと70年代のモデル。あんどんカブと同じ昭和を駆け抜けて現在に至る。




 瑠璃光院に到着。秋の特別拝観。比叡山の麓の八瀬にある自然豊かなところ。ここははじめて来た。隠れ家的な寺院は好み。

 
 拝観順路は2階から巡る。2階から庭を眺められるのは、はじめてかも。
 関西弁ではないカップルがここは良いとしゃべっている。紅葉の時期にまた来ようと約束していた。どこから来たのかわからないけど、先ず、この八瀬までたどり着くのがたいへんな紅葉時期の京都の大混雑。
 でも、わかるな〜、ここの紅葉を見たいな。ほんのり赤いのがあった。

 
 
 
 1階へ降りて庭三昧。苔が光の条件が重なると瑠璃色に輝くらしい。だから瑠璃光院。ロマンチックやね〜。
 おっさん一人で来るところじゃない(笑)


 

彼岸花、いやここでは曼珠沙華やな。
こんなふうに生けてあると拝みたくなる。
 


 八瀬名物のかま風呂。ようはサウナ。現存する希少な遺構なんだって。
 家の中に大きな釜がある不思議な光景。
 
 下にもう一つ池のある庭があって、入口からしたらこんなに広いとは思えないほどの、静かな空間だった。。。っと思っていたら、団体さまが2グループ拝観ですわ。やっぱ、人が少ない前提の京都の庭の楽しみ方やな。


 瑠璃光院で自動的にいただけるルイ・イカール美術館のチケット。
 こぢんまりとした美術館。ルイ・イカールは知らなかったが、女性の表現がモデル画のようで素敵やな。古さを感じさせない絵。勉強になりやした!



 ここ最近は通勤がメインで時間に追われるように走っている、あんどんカブ70。今日は、いつもと違った風景の中をゆったりとボテボテと走る。
 

 

 帰りは、小栗商店さんへよる。
 銭湯員さんの新しい“銭湯機”とご対面。
 あんどんカブは昭和の高度経済成長を担ったようなエンジン、こいつには、熟成を極めたキャブレター車の姿があった。排ガス規制前のキャブ車はタマランよ〜!
 インジェクションのパソコンのような優等生もええけど、キャブ車のアナログな職人ワザのような吹き上がりは、遅い速いなんてことの外側の楽しさがある。遅い速いなんて他人と比べて出てくること。その世界の中で自分が楽しめることが、ザ・スーパーカブな楽しさ。
 所詮スーパーカブなんて足バイク。銭湯の駐輪スペースで溶け込むように佇む、こいつの姿を妄想する。よき足ができましたね銭湯員さん。これで、MDもCTもより個性強く楽しめますぜ。
 普通のスーパーカブのカッコ良さがここにありという雰囲気の新しい銭湯機。何より、ピカピカになっていたのには驚いた。どんなカスタムよりも、ピカピカなのが最上級のカスタムですわ!

 今日一日ご苦労様の”あんどんカブ70”を磨いてやりますかね。



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