2011.10.増刊号
2011平湯キャンプ
平湯キャンプ場!いろんなキャンプ場があるけれど、自分にとっては五つ星のキャンプ場。標高高い・林間・草地・温泉近いなどの好きな条件が揃っている。京都からだと300キロぐらい。カブで走るにはちと遠いけど、行きたくなる。関東・東北からも、バイク仲間が集まる。 3連休だから、1泊は平湯で、もう1泊は福井でして距離を分けたら、ぐるっとツーリングして帰れる。 【1日目】 |
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AM7時、MDCTで出発! 国道1号から8号の街中を抜ける信号の多い道を想像したら、とても走る気にならない。遠回りになるけど、琵琶湖岸道路を走る方が楽しい。 ガラ空きのまま一気に米原まで走る。国道21号線へ出て、関ヶ原からはバイパス〜垂井〜長良川へと出る。ここでも21号線行くと時間短縮になるのだけど裏道を走る。滋賀から長良川に出るまでをいかに楽しく走れるかが、平湯行きのポイント。帰りもそうなんだけどね。 |
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長良川沿いに北上すると有料道路に勝手になる。なんでここが有料なんだろと以前から思っていたが、やっと来年4月には無料になる。当たり前でしょ。まあ125CC以下は側道走って、箱に10円を入れるだけなんだけれども。いったん停止して10円出してという動きが億劫。来年平湯に行くときは素通りできる。 |
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距離を消化するような走り。途中、ランチタイムをとった以外は走る走る。郡上八幡の街中も気になるけど、日が暮れないうちに到着してキャンプ準備をしたい。。 ほっと一息は、せせらぎ街道の西ウレ峠前後。紅葉始めと初秋の少し傾いた光はコントラストが強い。 |
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高山のAコープで買いだしして、平湯を目指す。乗鞍岳が夕陽で浮かび上がってる。森林限界を超える山々の姿は迫力ありますなぁ ここから、どんどん標高が上がって行く。寒いぞ〜。 |
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乗鞍の畳平へのバス乗り場の入り口。2700bの畳平の気温は2度と表示が出ていた。真冬ですやん。 平湯峠の上り坂。2年前に来たときはMD90のノーマルエンジンだった。まったく登らなくて苦労した。 今回は、CT110(国内)のエンジン。10%以上の排気量アップと4速ミッション。だいぶ楽になった。あと1割アップぐらいのトルクがほしいな。 平湯トンネルを抜けたヘアピン橋から撮影。キャンプ場は真ん中ぐらいの森の中。 9時間かかった。 |
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いつものキャンプおっさんと、関西・東北・関東からのキャンプ仲間が集まった。平湯はみんなの真ん中ぐらいなのがいい。何より、カブに乗って、みなさんと会えるのがうれしい。 不思議な縁で結ばれた、みなさん。趣味思考・琴線が同じで、引力に吸い寄せられるような縁で出会っている。普段、近くに住んでいる人とも話はあまりしないし、職場でも、言葉は通じるけど話が通じない人たちが多い中、こうして和やかなひとときを過ごせる居心地の良さ。 なんたら流星群が見られるらしくて、空を見上げる。カシオペア座のあたりから出るらしい。あっ、流れた!という声に凝視するが、流れない。見てると流れない流れ星。ふと見たときに流れる流れ星。けっきょく見られなかった。 同じ向きで空を眺めている光景は、カピパラのようで面白かった(笑) |
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参加バイクも多種多様。リッターロードバイクからMDまで(笑)。カブはtakubomさんのCT110。その後ろは、ぜいろくさんのCTX。 神戸から参加のハーレーさん。このキャリア!かっこええ。takubomさんが思わず「負けた」と一言。確かに、カブも真っ青(笑) |
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【2日目】 | ||
一気に1日でまた時間をかけて帰るのはツライ。カブならではの道草ツーリングをしたい。点じゃなくて線のツーリングをしたい。 1日で走ったところを、2日で帰る。温見峠か冠山を抜けて帰ろう。 キャンプ場を出てすぐの道路標示は7℃。あ〜寒っ。冬の気温。天気は上々。国道158を西へ西へと。 |
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山を下りてくると霧。気温が上がることを期待したけどそのまま8℃ぐらい。秋装備のウェアなので凍える。 救いは道ばたに花がいっぱい植えてある。モノクロな霧の中に原色カラーが浮き上がって見える。 |
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国道158の清見付近。交通量がめちゃ少ない。高速道路ができるまでは、けっこうな交通量だったけど、今、下道を走る人は少ない。バイクばかり。前後に誰も走ってない気持ち良さ。日も射してきて、気温も上がってきた! ええぞええぞ〜カブツーリング。いちいち写真を撮りながら走る。 MDCTもエンジンが柔らかくなってきて、振動が少なくなってきた。長距離を走ると、オイル皮膜が金属面にコーティングされたような軽やかな感じになる。 ビックバイクがバビューンと抜いていく。気持ちよさそう!カブは風景見ながら、ぶらぶら走ります。 |
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道の駅で冷えた身体にホットな飲み物を入れる。ブラスバンドが演奏している。高校生と大人二人。いろいろな活動をしているよう。 生演奏はええっすね〜。しばらく聞いていて、活動資金に少し寄付。 リクエストは?と聞かれたのでボートにあった「風になりたい」をリクエスト。ブラバンの定番の曲で、とくにイントロ部分が好き。 そのとき、聞いている人はいなくて一人だった。贅沢やなぁ〜。自分だけに演奏してもらったみたい。 |
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大休憩後走り出してすぐに大きな水車を発見。かっこええ!荘川村はそばが有名。そば引きの水車。近く行くと水しぶきを上げて回る水車。これ発電にも利用したらええのに。 あっ、お昼前やし、せっかくやし、そば食べよう。コシが強くて美味しかった。ぜんぜん先に進めまへん(笑) |
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ちょっと気張って走る。九頭竜湖へまで来た。国道158は何年かに1回走るけど、九頭竜ダムってのを見たこと無かった。見学するも、この大きな湖を作っているとは思えないほどの狭い谷のダムだった。徳山ダムもそうだけど、恐るべし大規模公共事業。 九頭竜のキャンプ場は誰も利用者がいなかった。ちょっとあのキャンプ場で一人は嫌だなぁ。熊出そう。パスしよう。今夜は池田の志津原キャンプ場にして、明日は冠山コースだな。 |
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・・・となると、大野市を通るからちょっと見学。 昭和が残るタイムスリップな町並み。狭いところをぶらぶらと入って行く気になるのもカブの特権。突き当たってもクルリと方向転換。荷物満載でも乗り降り楽ちん。写真を撮りまくり。 |
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大野市は、名水の町。地下水が豊富に湧き出ている。御清水は殿様の米をとぐのに使われた。 その透明度の高い水は、見ているだけでも美味しそう。あとから、キャンプ用に汲んだらよかったと思った。 志津原キャンプ場までは、もうひと山を越えないといけない。日が傾いてきた急ごう。 |
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峠から望む大野市方面。今日は、日差しが強くて鼻の頭が赤く日焼けしている。 昨日、平湯へ行くのは時間的な余裕が無くて、ほとんど止まらずに走ったけど、今日はこれぞカブツーリング!という走りを満喫した。 |
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志津原キャンプ場に到着。16時ぐらい。 ふう、200キロぐらい走った。カブで楽しい距離の限界ぐらいかな。 近くの温泉へと。やっぱキャンプ場には温泉がつきもの。ええな〜、キャンプやめて、ここに宿泊したいぐらい。 |
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【3日目】 |
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冠山林道を走る。標高をどんどん上げて行く。今走ってきた道が眼下に見える。これぞ、冠山林道の醍醐味。あの道を、米粒以下の自分が走ってきた。。。 紅葉はまだまだこれから。秋には山全体が紅葉する。また紅葉の時期に来てみたい。あと1ヶ月ぐらいか。 |
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写真を撮っていたら、神戸ナンバーの方が話しかけてきた。「キャンプ?」下の池田にキャンプ場があることを告げると「そっかー知らなかった」。車中泊で今朝冠山に登ってきたとのこと。 冠山峠。後ろに見えるのが冠山。1時間ほどで登頂できるらしい。いつか登ってみたい。なかなか人気の山らしく多くの車が駐車していた。 |
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岐阜県側は、山の稜線沿いに標高を下げて行く感じが続いてから、ヘアピンカーブで谷に下りていく。 ガードレールが無いので落ちたら確実に、あの世へ旅立てる。 途中分岐があり、また福井県へ抜ける高倉峠へ行けることを期待したけど、やっぱり通行止め。期間が12月までだったけど、そんな時期は雪で閉ざされるんとちゃうん。またいつか高倉峠へと行ってみたい。 |
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舗装林道はいきなり高速道路のような道となる。徳山ダムの取り付け道路。今まで山岳道路を走っていて現れた道のギャップが面白い。三連休なのに交通量がめちゃ少ない。あたりまえやなぁ。この先へ進んでも、舗装林道と冠山。わざわざ通る必要もないか。 まあカブで走るのには、ありがたい。 |
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徳山ダムをスルーして、ワインディングを楽しんで山を下りると、木之本。北国街道の宿場町。古い町並みが情緒ある。ぷらぷらと散策。 丸ポストがあったので、MDと記念撮影。。。 |
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上の写真後、MDが腰砕けのように倒れる。おいおい、サイドスタンドがちゃんとかかってなかった? あらま〜、サイドスタンドの後ろ側のボルトが無い。振動で外れたのだろう。損傷具合を調べると、後ろのウインカーレンズが割れただけ。大荷物が車体を守ってくれた。 |
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帰りは、琵琶湖西から。高島までは、湖岸道路でぷらぷらと。 国道161の白髭神社からは大渋滞。カブだから渋滞はあんまり支障ないけど、気を遣う。湖西道路の入口を抜けたら空いた。近江舞子付近でカブの集団とすれ違う。大きく挨拶を交わしたけど、誰だったのだろう?旧カブが多かったような。 和迩からは斜めに途中峠へと、大原から八瀬で京都市内へ。今日は暑い。Tシャツ姿の人も歩いていて、冷える山から下りてきたマウンテンパーカー着た親父は異国に着たような気分になった。 本日の走行距離180キロぐらい。 3日間でカブツーリングを満喫!久しぶりに、よく走ったな。 |