2011.03
特集 かもめカブと太陽の塔
岡本太郎さんの本を読んでいたら、太陽の塔が見たくなった。 たまに、どうしよもなく見たくなります。あの圧倒的な存在感!元気がでます。 かもめC90で行きましょう。ウチのカブの中でC100・C105に続く3番目に古いC90デラックスのK1という1971年のモデルです。大阪万博EXPO’70と同じ年代のカブです。 C90デラックスは、スタンダードのあんどんカブに対してデラックスです。当時の4輪もデラックスというグレードがあって装備が良かったです。 かもめという俗称は、ハンドルがヘッドライトよりも高くなっていて、かもめが羽を広げたような形状をしているからです。あんどんカブよりもアップライトな姿勢で乗車できて楽ちんです。K1にはあんどんカブと同じようにポジションランプがフロントエンブレムにあるのが特徴。 |
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空気圧などを軽くチェックして出発しようかと、オイルもチェックしたら・・・レベルゲージにつきません??あれま、えらい減ってます。 1,000キロぐらいの走行距離だったので、オイル交換しました。チェックして良かった。オイル無くても走るという丈夫さが神話のようなカブでも、ほんまにオイル無かったら危ないところです。まあ、半分以上はありましたけどね。←オイオイ(笑) |
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ちょっと暖かくなったとはいえ、朝はけっこう寒いです。風防付カブばかり乗っていたので、風防無しではけっこう身にしみる。ちょっと油断しました。もうっちょっと厚着してきたら良かった。 国道171号線。ぶらぶらと西国街道で行くのも考えましたが、今日は、太陽の塔を見るのだ!という目的がはっきりしていたので、一番短時間で行ける”イナイチ”を行きます。 いつもながら、信号多いし交通量多いし道が狭い。カブでもすり抜けが難しい。まあしゃーないですね。淡々と走ります。 |
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モノレールの万博公園駅に到着すると、正面に太陽の塔がデーンと迎えてくれます。 見慣れた風景なのですが、今日は見たくて見に来てます。会いにきてます!建造物なんですが生命があります。オーラがあります。。。一人で表情に出さずに興奮しすぎです。ひとりしゃべりが得意です(笑) 公園に入場して、先ずはうどんを食べて身体を温めましょう。太陽の塔の真下に行く前に、EXPO’70パビリオンを見学です。 |
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EXPO’70パビリオンは、大阪万博の鉄鋼館を利用した記念館です。大阪万博の当時のものを展示してあり、タイムスリップできるところです。 | |
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万博当時は5歳。町内の催しで行ったと思いますが、覚えているのは人だらけなのと動く廊下と太陽の塔の目が光っていたぐらいですが、月の石やソ連館の宇宙開発・リニアモーターカーなど、テレビから仕入れた情報だと思いますが、子どもながらにワクワクとしていました。 一番好きなのはサンヨー館の人間洗濯機です。鉄腕アトムに出てきそうなものが実際にあるのですからね。 |
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岡本太郎さんの展示物も何点かありました。無造作に置かれているのがいいです。けっこうな芸術作品だと思うのですがね。 テーマ館(太陽の塔)のプロデューサーが岡本太郎さん。よくあの得体の知れない太陽の塔の建築をよく認めさせました。ぶれない信念です。 当時の写真で大屋根から頭を出した太陽の塔の姿を見ます。不自然ですよね。先に大屋根の設計ができあがっていたのですが、現地入りした太郎さんが70bだなと大屋根をぶち抜くことを決めました。大屋根の設計者ともめたようです。 むちゃくちゃやな太郎さん。素敵です。 |
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これは知らなかったっ!電動自転車!!一歩間違えば下品なんですが、めちゃかっこいいです。 ママチャリを未来へのタイムマシーンに改造したようですね(笑) |
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EXPO’70パビリオンで万博気分を盛り上げて、太陽の塔を見上げに行きます。 でかいっ!何度も見ていますが、いつも思っているより大きいです。今抱えていることが、全部アホらしく小さなことのように思えてきます。 変な姿です。何だこれは?です。でも圧倒的な説得力です。 後ろ姿がまたいい!背中で語る太陽の塔です。 |
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梅の花がちらほらと。春が待ち遠しいです。 太陽の塔が、もののけ姫の神様に見えませんか。同じような匂いがします。ノシノシと歩いていそうです。 さあ、日が暮れると寒いので帰りましょ。 |
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帰りも、また国道イナイチの渋滞の中です。 西日が後ろから射します。黒い車の後ろについて、映った太陽と空を眺めながら走ります。アンダーに写した写真のような風景が広がり、渋滞も苦になりません。 |
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京都へ入るころには、日の入りも近いです。 1971年式のかもめC90は、まだまだ現役で走ってくれます。 ゴリゴリとした高回転型のエンジン。ギャ〜ン♪と回るフィーリングは、元気いっぱいの時代の象徴です。エコなんてクソ食らえ(笑)。 かもめC90と太陽の塔がリンクして、とてもエネルギーを充電できたような一日でした。 |