2014.08.29~31

PEN-FTを楽しむ、のんびりゆったりツーリング
(福井県=勝山・大野へ)

【1日目】

 右足小指を1ヶ月前に骨折し、その通院で夏期休を消化するのに取っていた。朝一で通院し、うっすら?と引っ付いていると診断だった。このままぶつけなかったら、あと1ヶ月したら完全に引っ付く。テーピングもしなくていいというこで、おっさんの夏休み決定!
 通院で出遅れるのがわかっていたので、今回はキャンプではなくてビジネスホテル泊に予約した。1日150キロまでの、のんびりカブが楽しい距離。
 


 数日前から、太平洋高気圧の勢力が衰えて、北の高気圧が張り出してきた。前線は、南海上にあって、すっかり秋の気圧配置となった。
 夏期休かだけど、まったくそんな感じはしなくて、走っていても快適な気温で、それはそれでちょっと寂しい気持ちも有る。

 カブプロJA10、バイパスの高速道路なみの速さの流れでも、苦も無く走れる。こんなに動力性能高かったかな~、街乗りにはちょっと大きいカブ。でも、郊外走るとちょうどいいカブになる。



 今日は、鯖江までの140キロぐらい。楽勝なので、寄り道していこう。
 今津からはバイパスを外れて琵琶湖岸の道を、景色を眺めながらぶらぶら走る。突き当たりまで行って右折したら海津大崎。この湖岸線、こんなに気持ち良かったっけ?カブツーリングのためにあるような道やんか。いつもは国道走るからこの道通らない。時間に余裕があるってのは良いことだ。荷物もキャンプじゃないから少ないし、いつもの散歩の延長みたいに走れる。


 
 
 木之本へ行って、カブは駅に駐輪して歩いて散策。今回のツーリングのテーマは、PEN-FTを楽しむのも大きなひとつ。
 街道沿いに当時のままのレトロ商店が残っている。モノクロフィルムに似合う商店がいっぱい!パチパチと撮り歩く。
 あと、木之本といえば、つるやパンのサラダパン。先日通販で家で食べたらあまり美味いと思わなかった。それを確認しなければ!店先で頬張る。美味いやん。ここの空気が混ざるから美味いんやわ。



 北国街道(国道365号)を北上する。交通量が少なくてぐんぐん距離が伸びる。
 峠道も荷物が少なくて、ひらりひらりと軽快にリズムに乗って走れる。フロントカゴにカメラバックを入れているけれど、フレームマウントのキャリアはステアリングから切り離されているので、ハンドリングに影響でない。
 16:30には鯖江のビジネスホテルに到着した。テントの設営もないし楽ちん楽ちん。


【2日目】


 8:30に宿を出発。
 9時15分ぐらいには「一乗谷朝倉氏遺跡」に到着。
 戦国大名の城下町の遺跡が出てきて、国の事業で保存されたとか。ここの町並みの再現は面白かったし勉強になった。


 
 
 朝一で人もいなくて独り占め!係のお姉さんもヒマそう。当時の服装を再現したのか和服で町並みともぴったり合ってる。これは、絵になるな。
 PEN-FTで写真を撮らせてとお願いする。ファインダー目線をくれる美人ってのは、こっちが緊張するもんだ。絞り合わせてないし、フィルム巻いてないし、おーいオレ、落ち着けぇ(笑)モデル撮影会にハマる人の気持ちがよくわかるな。上手に撮れていますように。


 
 続いては「恐竜博物館」へと。
 一乗谷からは、35キロぐらい。永平寺の門前を抜ける山道から国道416号へ出て勝山へと。恐竜が国道沿いに出てくる。中でも一番目立ったのかコイツ↑


 

 恐竜博物館!
 先ず、この建築物に感動した。エントランスホールは吹き抜けの4階建て。最初に地下に潜ってから上の階へと展示物を見ていく。

 
 

 展示ホールはドームになっていて柱の無い構造。広々とした空間に展示物が置いてある。本気の気合いで作った建物。ただのミュージアムではない。

 
 
 
 写真はフラッシュたかなければオッケー!太っ腹。ミュージアムで写真オッケーはあまりない。子どもたちが化石の前でピースサインで写真を撮ってもらっている。展示もクイズなどで工夫して、恐竜に興味を導くような工夫に、今の教育の神髄があるように思えた。

 
  
 恐竜博物館。ツーリングで立ち寄るところにしては、きちんと見ようとするとは時間が足りない。ここだけで1日過ごせるぐらい内容が濃い。
 京都の科学センターの延長みないなもんかと思っていたのに(笑)大違い。世界的にも有名なミュージアムなのかもしれないな。

 

 次は、大野市へ行く予定だけど、普通に行くと15キロぐらいですぐに着く。
 ちょっとみちくさしていこう。大正時代の駅舎を再現した勝山駅を見に行ってから六呂師高原へと。
 山は気持ち良いな。トコトコと山道走行をして、恐竜の知識で難しい頭の中をリセットする。
 山道に入ったとたん、シフトを逆に踏んでしまう(汗)。どうも、こういう道はCTで走ることが多いので、その癖が出るみたい。シフトダウンするのに前に踏んでしまったり、立ち上がりで後ろ踏んで恐ろしいことになったりと。しばらく頭の中が混乱してた。パブロフの犬状態(笑)


 
 
 大野市へ着いて、先ずは御清水へ。滾々と湧き出ている地下水。飲んでみると、期待はずれなほど味がしない。さっぱりとしたと表現されるのはこういうことか!

 カブに戻って移動しようかと思うと、、、鍵が無い。カメラバックひっくり返しても無い。あせった~。スペアキー持ってない。落としたかな。
 探しに行こうかと歩き出したら、すぐに落とした鍵を発見。ほっ。

 
 
 カメラもって町歩き。レトロ商店がいっぱいある。良い意味で古くささが残っている。
 歩き疲れた。なかなかフィルムも消費できないもんやな。ハーフで48枚を撮りきって帰らないと。

 
 
 ブログに銭湯員さんから、東湯さんを紹介してもらった。人生観変わるかも(笑)
 外観からして期待大!

 
 
 中は漆喰?の白壁で大正の匂いもする昭和初期の建物。
 入ってすぐに、お~っ!!と唸りたくなるのをガマンした(笑)

 貸し切りだったので女将さんと話させてもらった。
 お客さんは、常連さんばかりという。お盆なんて、若者が帰省するのでスーパー銭湯へと行く。それに合わせて常連さんも行くから、ヒマだったらしい。コラ~ッ、腹立つな、帰ってきたら地元の癒やしどころへ何故行かない。この文化遺産を次世代へと残していかないと。あと、燃焼器が壊れたら修理する職人さんがもういないと言っておられた。

 もっとお客さんが増えますように。微力ながらネットで宣伝しておこう。
 最高です「東湯」さん!大野市へ行かれた方はぜひ入浴して下さい。


 
 夕日が真逆光の中、鯖江のホテルへと走る。今日はカブらしい各所を巡るツーリングができた。いつも京都を散歩している延長のような、のんびりゆったりしたツーリング。


【3日目】
 
 
 今日も良い天気!朝一は肌寒いぐらい。
 国道8号線で帰る。途中、河野の道の駅で小休止。海がキレイ。

 8号線は敦賀以北でしばらく海沿いを通っている。適度なワインディングにペースが速い。長距離トラックがまた速い!
 右に海を見ながら走るのは開放的!いつもここを走るときはギリギリの性能で走っていて、登坂車線を使っているのだけど、JA10のエンジンは登坂車線に入らなくても、他の車の流れで走れる。
 海から外れると国道8号のバイパスは高速道路並になる。ここでも、高速道路並の速度でもまだ余裕がある。

 

 国道8号線から国道161号で滋賀県へと。朽木から国道367号を鯖街道で帰るようにiPhoneナビをセットしていた。そしたら、導かれた道がこれ。田園を貫く一本道。たまらんの~。こんな道は知らなかった。ありがたや~。iPhoneナビ。


 
 
 朽木への山道を走ってといると、スズキカタナに抜かれた。おいおい、きれいにバイクに乗る人やな~。その方は、金色に輝く田んぼのところで写真を撮っておられて、それをまた抜いた。朽木の道の駅で休憩していると、そのカタナが横に駐輪。

 んっ?ナンバーの下のステッカー、以前、自分の勤めていたバイク屋のツーリングクラブのステッカー。今、トイレに入っていったおっさん?出てきたところを、○○くん?向こうも??おお~っ!女子みたいなリアクションで出会うふたり。

 何年振り?25年ぶりぐらいか??ステッカーでわかったわ。よくもってたな。△△さんに(当時のチーフメカ)に貼っておけと言われた。まだ新品もってはるで。

 しばらくバイクから離れていたけど、子供が手を離れてまた乗り出したらしい。当時からカタナ乗り!懐かしいな~。おっさんはカブ乗りですわ。こんなの見ると、また大きいバイクに乗りたくなる。

 行きは、寄り道しながら6時間かけて走った鯖江までを、帰りは鯖江からの一気走りで3時間半で帰った。
 信号ストップすることが少ない淡々と距離を走る道。京都市内へ戻りガソリンを入れると、2.53リットルしか入らない。昨日は大野で入れた。メーターは180キロの距離。な・な・なんと、リッター71キロ走っている!!良すぎない?タンクはきちんと口まで満タンだし、距離はウェブでも180キロぐらいで合っている。たまたまの好条件だったのかな~。恐るべしインジェクション。驚いた。
 


 フィルムカメラを楽しみながら、のんびりゆったりツーリング。
 何かと急ぎ足な時の流れ。たまには、ゆったりと・・・・
 カブトレッキングの真髄のようなツーリングができた。

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